出演岩下元、TKD
DIALOGUE
【対談Vol.2】コストコで話題のバーベキューサーカスに込められた思いとは?BARBECUECIRCUSの誕生に迫る。
2026.01.27

目次
※前回からの続き
前回は、ブランド名の由来と「BBQは主役じゃない」という哲学について伺いました。 今回は、そんなBARBECUE CIRCUSが最初に発売した商品「チャコールブリケット(炭)」について、さらに深く聞いていきたいと思います。
プロフィール
株式会社メイフェア 代表取締役社長/BARBECUECIRCUS 代表
岩下 元
甲南大学卒業後、トヨタのディーラーとしてキャリアをスタート。3年で退社し、単身オーストラリアへ渡り、現地企業でトップセールスを記録する。帰国後は勤務先の倒産という逆境を経験しながらも、国内シェアNo.1ペットフードメーカーに転職し、社長賞を受賞。 2018年に(株)メイフェアへ参画。「関わるすべての人をハッピーに」を信条にBBQ事業を牽引し、Weberグリルを直近3年で2,500台以上、累計10,000台以上の販売実績を作る。2024年、代表取締役に就任。第一回JAPAN BBQ CHAMPIONSHIP 全国4位(2025)。
プロフィール
BBQを愛する大学生
TKD
2001年生まれ。通称TKD。関西学院大学の4回生。株式会社メイフェアのWEB制作を担当している。学生初期は自ら声掛けするスタイルのヒッチハイカーとして日本を巡り、100人以上の方々に乗せてもらう。その旅の中、サウナにハマり、サウナ小屋を6つDIYするサウナビルダーに。そのまま起業するも、思うようにいかず、挫折。現在は営業したり、WEB制作をしたりしている。
最近BBQを好きになり、その奥深さにハマり中。
第2章:『炭』に込められた想い。BARBECUECIRCUSの魅力を語る。
※前回からの続き
TKD
純粋な疑問なんですけど、「なぜ初商品がそもそも炭なんですか?」というのと、「他の炭と何が違うんですか?」という部分が気になりました。

岩下
んー、ビジネスチックなこと言うとすぐ終わるけど(笑)。
TKD
あ、じゃあそちらからお願いします(笑)。なんで炭だったんですか?

岩下
僕らが扱ってるWeber(ウェーバー)のグリルって、10年保証があるくらい丈夫なんだよね。ただ、そうなると、一度買っていただいたお客様と次に接点を持つのが10年後とかになっちゃう。
TKD
確かに。そうそう壊れないですよね。
岩下
そうすると1回きりのお付き合いになってしまうから、継続的に長くお客様に愛してもらえる立ち位置を作るにはどうしたらいいか。 そこで、BBQでグリルがあったら必ず必要なもの、つまり「炭」というリフィル(消耗品)に着目したの。
TKD
なるほど。

岩下
そう。それに日本人の文化として、炭ってすごく馴染みがあるじゃない? 僕らは食品を扱う仕事はしてないから、直接「お肉の美味しさ」を売ることはできないんだけど、「炭火で焼く美味しさを伝えること」はできるなと思って。
TKD
お話を聞いていて、炭って実は「食材の究極の相棒」なんじゃないかなって思いました。
岩下
その通り!食材に対して直接的に影響を与えるツールの一つだし、僕もそう思う。
KINGSFORDは自動車工場の「廃材」から生まれた

岩下
そもそもKINGSFORDというアメリカのブリケットを15年くらい前からうちは正規代理店として仕入れていたのよ。 そこで学んだ一番のストロングポイント、一番感動したのが、「究極のエコ」だってこと。
TKD
炭がエコ、ですか?
岩下
そう。日本で一般的に売られている木炭って、基本的には「木」を伐採して炭化させてるでしょ? 間伐材を使う工夫もあるけど、基本は木を消費してる。でもKINGSFORDは真逆で。 もともとフォード社が自動車の量産工場を作った時に、木材の部品が多くて、その「端材(廃材)」が大量に出たんだよね。
TKD
そもそもKINGSFORDってあのフォード社から派生したものだったんですね。
岩下
そう。そのままだと捨てられる廃材を再利用するために作られたのがKINGSFORD。 たかが炭なんだけど、「無駄を作らない」っていうこだわりがかっこいいなと思って。 まあ、厳密に言うと、車を作るために伐採した木なんだけどね。
目をつけたのは、捨てられていた「ヤシの実の殻」

岩下
その「廃棄原料を使う」という精神に共感して。 そこで出会ったのが、インドネシアの「ヤシガラ(ココナッツの殻)」だった。
TKD
ココナッツ、ですか。
岩下
そう。ココナッツってすごいんだよ。中の水分(ココナッツミルク)は飲めるし、果実は食べられる。さらに中の薄皮の部分を絞っていくと、ココナッツオイルが取れる。 一つの実で余すことなく活用できるんだけど、一番外の硬い表皮(殻)だけは、何にも使えずに廃棄されてたんだよね。
TKD
ただ捨てられていたんですね。
岩下
そう。工場のすぐそばに山積みにされて、ただ捨てられてた。 単純に「無駄なもの」として扱われてたんだよね。
TKD
それはもったいないですね…。
岩下
でしょ? その大量に捨てられている殻を炭にすることで、活用できないかと。 だから、KINGSFORDが「木材廃棄物の再利用」なら、僕らは「農産廃棄物の再利用」。どちらも、炭を作るために森林を伐採していない。 この「100%ナチュラルなエコ素材」っていうのが、BARBECUE CIRCUSの最大のメッセージかな。

「エコ」だけじゃない。ヤシガラを選んだ決定的な理由
TKD
僕が今まで買っていた炭は、森林資源を消費しちゃってたってことですね…。
岩下
まあ、そんなにネガティブにならなくてもいいけど、選択肢として「環境に優しい炭」があるのはいいことでしょ? でも、ただエコなだけなら「KINGSFORDでいいじゃん」ってなる。
TKD
確かに。KINGSFORDもエコですもんね。なんでヤシガラなんですか?

岩下
「煙と匂いがものすごくマイルド」なんだよ。
TKD
あ、それは使って思いました! 煙たくない。
岩下
たまに「甘い匂いがする」っていう人もいるけど、僕はわかんない(笑)。 でも本当に、木とは違うマイルドさがあって、煙が目に入ってもしみないし、何より「食材の風味を邪魔しない」。雑味がないんだよね。 炭火の良さである遠赤外線効果はそのままで、匂いがない。たまたまこれがバーベキュー用のチャコールとしてすごく優秀だったんだよね。
TKD
食材を邪魔せずに風味を引き出す。まさに相棒ですね。

岩下
そうそう。だから、地球にも優しいし、食材も美味しくなるし、燃焼時間も長くてコスパもいい。 だから、BARBECUE CIRCUSっていうブランドとして提供する炭の最適解が、このヤシガラだったんだよね。
TKD
そうだったんですね。この炭、ぜひ「こんな人に買ってほしい」という思いはありますか?
岩下
そうだね。 初心者からプロまで全員におすすめできるものだし、地球に関心のある人たちみんなに買ってほしいかな(笑)

編集後記:KINGSFORDへの敬意が生んだ、新しいスタンダード。
「KINGSFORDもすごい。でも、BARBECUE CIRCUSも面白いよ」
岩下社長の言葉の端々から、偉大なブランドへのリスペクトと、それに負けない自信を感じました。
同じ「廃棄物利用のエコな炭」でありながら、木材ではなくヤシガラを選ぶことで実現した「マイルドな使用感」。 これは、匂いや煙を気になるBBQユーザーにとって、まさに待ち望んでいたものかもしれません。
さあ、いよいよ次回は最終回です。お楽しみに!




